"New mosquito in Africa raises malaria concerns"の日本語訳

AFP BB Newsに「マラリアを媒介しやすい新種の蚊、西アフリカで発見」(2011年02月04日 15:31)という記事がありました。
非常に興味深い内容だが、日本語訳がかなりおかしい気がします。
重要な情報だと思うのでこちらから自分で訳し直してみました。
参考になれば嬉しいです。

マラリア感染の拡大につながる新種の蚊がアフリカで発見される

木曜日(2月3日)に(アメリカの科学)雑誌『サイエンス』に発表された論文によれば、西アフリカのブルキナファソで、マラリア原虫への感染率が高い新種の蚊が発見された。この蚊はこれまで以上にマラリアを蔓延させる恐れがある。

この蚊はAnopheles gambiae(ガンビエハマダラカ:マラリア原虫の中でももっとも悪性である熱帯熱マラリア原虫を媒介するハマダラカ属の一種)の新しい亜種で、他のハマダラカが見つけやすい屋内で採取されているのに対して、この蚊は主に屋外に生息すると考えられる。

研究チームはラボで、この新種の蚊を数世代にわたって培養し、この蚊がこれまでに発見され分類されてきたどのハマダラカよりも人にマラリアを媒介する(マラリア原虫の一種である)「熱帯熱マラリア原虫」に感染しやすいことを発見した。

論文によれば「屋外で幼虫から速やかに成虫に成長したこの蚊は、熱帯熱マラリアに感染した血を吸うと、室内タイプの蚊のマラリア感染率が35%なのに対して、この屋外タイプの蚊は58%という極めて高い(マラリア)感染率を示した。」

1970年代のナイジェリアでの調査によれば、屋内での殺虫剤を散布しても屋外で生き延びた蚊がマラリアを広めたため、マラリア対策は失敗に終わった。

研究チームは、新種の蚊のマラリアへの感染率の高さは、この蚊が「発生してまもない種である」ためと見ており、さらなる分析を行うために屋外の成虫の採取を進めていくとしている。

Spices in Timbuktu (PS 2011/03/06)

(2011年3月6日追記)

トンブクトゥ(地方)では料理によって12種類のスパイスを使い分けます。
Twitterで「トンブクトゥの12種類のスパイス」について質問いただいたので、写真やその使い分けについて、以前妻が書いたものを参考にこちらに載せておきます。

12種類のスパイスの学名は調査中です。
すべてわかりましたらまたお知らせします。
現時点まででわかった学名を追記しました。
ただし同定作業は実施していなので多分それらしい、という程度です。
現地名も一部より発音に近いものに訂正しました。 

 

一見写真には12種類全てのスパイスが写っているように思えますが間違いです(笑)

1 Mafe Ije マフェイジ:Pimpinella anisum(アニス)
2 Mari マリ:魚とパルキア?
3 Alkalfa アルカルファ:Cinnamomum Zeylanicum(シナモン)
4 Fefe フェフェ:Piper Nigrum(白胡椒)
5 Alhorabi アルホーラビ:Piper Nigrum(黒胡椒)
6 Kabe カベ:以前不明
7 Alhalawa アルハラーワ:Cuminum Cyminum(クミン)
8 Wangara Mafe Ije マンゴロマフェイジ:以前不明
9a 乾燥タマネギ
9b 乾燥タマネギ(粉末)
10 Wakondo ワーコンド
1+7:1のMafeyhuと7のAlhalawaの混合粉末

以上のように写真には10種類(厳密には9種類)のスパイスしか写っていません。
厳密には9種類と書いたのは、乾燥オニオンはスパイスとは見なされず、乾燥タマネギとデーツ(ナツメヤシの実)を練りこんだものがタワータルバサルと呼ばれるスパイスだからです。
つまり写真の9種類のスパイスに以下の3つのスパイスを加えて「トンブクトゥの12種類のスパイス」になります。

9c Tawatalbasar タワータルバサル:Phenix dactilifera(デーツ)とタマネギ
11 Lorria ローリア:Laurus nobilis(月桂樹)の葉
12 Lai ライ:Allium sativum(ニンニク)

 

トンブクトゥの主な料理における12種類のスパイスの使い分けを以下に載せておきます。