RICOH GR Digital III

ふらりと立ち寄ったカメラ店でRICOH GR Digital III(以下GRD IIIと略)が43,000円でした。
軽い気持ちで値段交渉してみたら38,500円との返答。
発作的に買ってしまいました。

GRD IIIはLeica X1を買う時、最後まで悩んだ機種。
つまりこの2台は自分的には用途がかなり被ります。
買ってしまったけれど、使い分けられるのかすごく心配(汗)
でも悩んでいるだけでは仕方がないので撮り比べてみました。

ただしGRD IIIは買ったばかりなので、機能や設定方法をよく把握できておらず、使いこなせていません。
そのためX1との公正な比較ではない点、了解ください。

LEICA X1 vs. RICOH GR DIGITAL III

写真は全て撮って出し、デジタル現像時にはサイズ以外の加工していません。
exif情報が付けてあります。

撮り比べての感想は以下の通りです。

X1の方が気に入った点

・ホワイトバランス
・ポートレート(28mmより35mm換算の方がね)
・空気感(=画質 APX-Cですから)
・フレアが出にくい
・ボケ味

GRD IIIの方が気に入った点

・AFが合致しなくてもシャッターが切れる(スナップ用固定焦点距離が設定できる)
・X1より近接撮影可
・空の色(X1はまれにシアン系になります)
・露出補正ボタン
・好みの設定にダイレクトにアクセスできる
・自動開閉レンズ保護カバーが付いている
・コンパクトさ

GRD IIIのスナップショット用機能や設定はいいですね。
X1にも(最短撮影距離が長いことはともかく)AFが合致しなくても撮影できるオプションはぜひ付けて欲しいと思いました(X1にも一応フォーカスをマニュアル設定にしておくという方法はあります)。

GRD IIIの気に入った点の多くはツールとしての使いやすさ、X1は撮った写真の良さですね。
とは言え、スナップや物撮りにはGRD IIIの方が向いています。
それにX1の利点は全て愛機Leica M9と共通しています。
X1はM9よりコンパクトなためM9のサブ機として使っているわけですが、M9に出来ないことを補完する使い方にはGRD IIIの方が向いていますね。
スナップやマクロ撮影が簡単な点ではiPhone 4も素晴らしいですが、GRD IIIの方が高画質、高感度、画角が広い、マクロに強い、とさすが全ての点で上回っています(当たり前ですけど)。
ただiPhone 4は撮ってすぐネットに公開できる点が素晴らしいですね。
今回昼間の撮影だけだったので、点光源のあるシチュエーションとか高感度ノイズがどうなのかはまた試してみたいと思います。

明日から1週間、九州と四国出張です。
今回はM9もX1も持っていかず、GRD IIIでいろいろ撮ってみようと思います。
仕事もかなりハードなので撮影時間がとれるかどうかまったくわかりませんが、撮れる限り撮ってみて、これからの使い分けを考えていきたいと思います。